の健康管理

猫の寿命は平均14~15歳。家族の一員として元気に長生きするために、飼い主の愛情ある育て方、接し方が重要です。

猫の基礎データ

平均寿命 14~15歳
食 餌 肉食動物で、犬と比べてより多くのタンパク質を必要とします。したがってドッグフードを猫用として代用するのは良くありません。また猫には、特有の必要な栄養素があるため、魚のみ、肉のみなどの食餌は病気を引き起こす原因になってしまいます。栄養バランスをととのえるには、総合栄養食の表示のあるキャットフードを与えるのが、簡単で確実な方法です。
また、猫は体内でビタミンCを合成できるので、野菜、果物は基本的には必要ありません。
成猫に必要なエネルギー量は、体重1kgあたり80Kcal程度です。
ネギ類、ニラ、ニンニクなどの野菜、チョコレート、魚や鶏の骨などの他に、アワビやイカも与えてはいけない食べ物です。
  • 室内飼い
     ねこちゃんを飼い始めたら、完全室内飼いをおすすめします。ねこちゃんがお家の中だけで生活するのは可哀そうに思えるかもしれません。しかし、ねこちゃんにとって重要なのは、走り回るのに十分なスペースの広さより、上下運動ができる≪高低差≫があるかどうかです。お家の中にキャットタワーなどを置いてあげれば、ストレスも少ないです。
     お外に出した場合、<交通事故にあう危険><他の猫とけんかする危険><外で病気をもらってくる危険><猫の粗相で近隣トラブル>などがあり、良いことがありません。
     飼主は、ねこちゃんの行動すべてに責任を負う必要があります。ねこちゃんのことを大切に育てたいと思うなら、完全室内飼いがおすすめです。
  • 子猫の時期の医療・予防
    生後2ヶ月:ワクチン接種(1回目)
    生後3ヶ月:ワクチン接種(2回目)
     ※初回接種の時期により、3回目の接種が必要な場合もあります。
    生後5ヶ月:健康診断など
    生後6ヶ月:健康診断など
     ※避妊・去勢は生後5~6ヶ月以降
  • 成猫になってからの医療・予防
    ワクチン接種 :年1回/通年
    ノミ・ダニの予防、糞便検査・尿検査、健康診断:随時/通年
  • 病院で行う予防
    ワ ク チ ン
     当院では、3種混合(猫カリシウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫汎白血球減少症)および5種混合(3種混合と猫白血病ウイルス感染症、猫クラミジア感染症)ワクチンを取り扱っております。

    ノミ・マダニ( http://peterrace.jp/sick/thema2/cat02/sick_71.html )の予防・駆除
     ノミが猫の体に寄生すると、かゆみからの皮膚炎、唾液に含まれる物質によるアレルギー、吸血による貧血などの病害を起こします。またいろいろな寄生虫や病原微生物を運び病害を及ぼします。飼い主さんにも寄生することがあるので、徹底的な駆除が必要です。
     マダニは散歩中の草むらなどに潜み、猫の体に寄生し、たくさんの血を吸って、栄養障害や貧血を引き起こします。生命に危険を及ぼす感染症を媒介する可能性もある恐ろしい害虫です。
     首の背側に滴下するだけで、予防・駆除ができるスポット剤がお勧めです。その他、内服薬や注射薬などもあります。
  • 避妊・去勢手術
     子供を産ませないのであれば、不妊手術をお勧めします。不妊手術をすることは、病気の予防や精神的な観点からも有効です。メスの場合は卵巣・子宮疾患の心配がなくなります。メスの腫瘍の約50%を占める乳腺腫瘍の発生率が減少します。
  • 健康診断
    年に1、2回は健康診断を行いましょう。日頃から健康に留意して観察することも必要ですが、時々は病院で健康チェックを受けて下さい。病気になってからでは費用も時間もかかります。
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